【麻痺注意】人間、死が迫って初めてわかる|全力の生き方

皆さんこんにちは。

唐突ですが、己の死に直面したことはありますか?

災害、事故、病気などが考えられますがどうでしょう。本当の死です。死ぬかと思った!笑 ではなく、死ぬところだった。です。

今回は、死が教えてくれた大切なことを忘れていた自分を恥じ、今後絶対にそれを忘れないために書きます。

マインド

死から得たマインド

ここ最近(20189月現在)災害が頻発している。

震度6強熊本地震、震度7北海道地震、歴史的強さの台風21号、線状降水帯による大雨、雨による土砂崩れ・川の氾濫などがあげられる。大変残念なことに、その都度死傷者が出ている。

僕は、歴史的な災害に遭遇したことはないが、一度だけ死に直面したことがある。

旅行先のホテルが火事になり8階に取り残された。

5時頃の火災で、火災報知機が作動したにも関わらず起きれなかった。部屋には私を含めて3名宿泊していたが、2名は着の身着のまま一目散に逃げたとのことを後から聞いた。起こしてよ。

部屋に取り残されていた僕は、ほぼ全員が外に避難したであろう頃に目を覚まし、自分の身が置かれている状況をすぐに理解した。スプリンクラーは起動していなかった。こんなことが本当にあるのかと。ツバを飲み込んだのを覚えている。状況はこう。

①火災報知機が鳴っている

②部屋にもフロアにも誰もいない

③サイレンの音がする(複数台)

猛烈な勢いで部屋を出てエレベーターに行くも、止まっているエレベーター。そこで一瞬「死」がよぎった。そして非常階段を探している時に館内アナウンスで「火災は消し止められました」と。その場に座り込んだ。

火災は1階部分を焼いたものの、消防の迅速な対応により消し止められたとのこと。

部屋はオートロックで鍵なんて持って来ていなかったので、部屋の前に座り込み仲間が来るのを待っていた。この時、色んなことが頭の中を駆け巡った。これからは親孝行しよう、人に優しくしよう、仲間を大切にしよう….

この出来事は10数年前のことだが、しばらくしてあの時感じたことを次第に忘れ、思えば頭の片隅にすらなくなっていた。

そして、昨日。上記にあげた災害被災者の方のブログを読んで、僕と全く同じ感情を抱いた方を見つけた。完全に忘れていた。無意識に行動できているのなら忘れたとは言えないだろうけど、はたしてそれが出来ていたか。

故スティーブ・ジョブズ氏は言った。「今日が人生の最後だとしてなすべきことをしろ」これはスタンフォード大学でのスピーチで語った内容だが、なすべきこととは何か?

各々それは違うと思うが、全力で生き抜くことに共通すると思う。

全力を出して負けたことも、諦め半分で負けたことも両方ある。結果に関わらず全力を出すことに大きな意味があると思う。皆んながこれを頭では理解していると思う。そしてこの姿勢は自然な善人になる階段を登ることに繋がる。自然な善人とは、誰かがやるなら自分がやっておくか。というニュートラルな状態での「動き」だ。

ゴミが落ちていれば拾う。清掃員がいても。

必要としている人に席を譲る。優先席が空いていても。

仕事を少し手伝ってあげる。部署が違くても。

1日を全力で生きると言うと、仕事への取り組みや、筋トレ、ダイエット、お金の使い方等自分軸での考えが先行しがちだが、それだけではない。人に感謝されることをすることも全力で生きることに含まれる。むしろ優先される。それを裏付けるのが、死に直面した時の感情だ。僕も被災者の方もこれからは筋トレをサボらずにしよう!という自分軸の感情を全く抱いていない。親孝行や他人への配慮などがあげられていた。

「なすべきこと」はスケールを大きく捉えやすいが、この言葉の本質はそうではないのだ。

生きていれば死に直面することもあると思いますが、多くの方が僕や被災者の方と同じことを抱くはずです。瞬間的な死でも、迫り来る死でも共通で、その死地を脱したのならば同じことを抱くはずです。

絶対にこれは忘れてはならない。これを念頭に置いて生きる10年とそうでない10年では一人の人間としての厚みに差がつく。間違いなくつく。もしかすると最も成長するマインドなのかもしれない。

番外編エピソード

マインド

とある企業に営業成績がダメダメな社員Fがいた。環境は悪くなかった。同僚も上司も会社もブラックな面はなかった。単にFの成績が振るわないだけだった。しかしFに欠陥がある訳ではない。明るく物怖じしない性格で、好かれやすい人柄であったため営業が苦手な感じはしない。課長は頭を悩ませていた。

ある日、課長は電車でFを見かけた。会社の最寄りまで5駅ほどある。声をかけようとした時、妊婦が乗車してきた。Fは無言で席を立ち一人分のスペースを作った。そして電車から降りていった。妊婦はそこに座った。

「あいつ、この駅になんの用事があるんだ?」

最寄り駅につくと、Fが前を歩いている。降車して違う車両に乗車していたとすぐにわかった。このことをFに聞いた。「席譲るの恥ずかしいんで笑。降りたフリしました笑」

2ヶ月後、Fは営業から広報に異動となった。すぐにフィットし活躍した。Fが悪かったのではない、アサインミスだったのだ。提案は当然課長。

きっかけは当然電車。日頃からあのような配慮をしているはずだ。そう考えた課長は、花形である営業から裏方の広報に異動させ、人の気持ちを理解し、すぐに行動できるFに活躍の場を提供したのだった。

これは某有名人の下積み時代の話です。誰かが見ているんですよね。やはり。彼の自然の善意が、運命を変えたと言えます。この記事を最初から読んでいただいた方は、これが起こりうることだと感じられていることと思います。

情けは人の為ならずな感じですが、何度も言うように自然の善意が大切だと。そう確信させるエピソードでした。

それではまた。




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