大阪杯・桜花賞

大阪杯 初代王者

G1レース昇格元年となる2017年。出走馬のレベルや各陣営の勝負度合い、期待度ともに最高潮まで上がり、レース展開や勝ち時計など予測が困難を極めるG1レースとなりましたが、初代王者の栄光は昨年の年度代表馬キタサンブラックが格の違いを見せつけ、独壇場という結果での勝利。終始、周囲の動きに流されることなく、横綱相撲で“初代王者”の称号を見事に獲得しました。

マルターズアポジーの大逃げにより一見ハイペースに思えたレース展開だったが、数字的にはほぼ平均的な流れ。そして実際にレースを支配していたのは、名手・武豊。名手としての手腕を見せつけます。

理想的な消耗戦に持ち込んで、上がり3Fを34秒3。この展開に持ち込むと後続馬は厳しい。舞台設定と馬の持ち味を存分に活かし、名手の手腕をいかんなく発揮させたレースとなりました。

2着となったステファノスは勝ち馬を徹底マーク。ソツのない立ち回りが今回の好走につながった。一方で、4着となったマカヒキは終始外を回される苦しい展開を強いられます。結果的に大外枠という条件が響いたが、ダービー馬として決して言い訳はできない。6着のサトノクラウンはもともと強さともろさの二面性がある馬ではあったが、直前での12キロの馬体減が影響し満足な走りができなかった印象もあった。また、距離の問題もある。2000mではパッタリ止まってしまう。

桜花賞で大記録なるか

なんといっても今週の目玉レースは、4月9日、日曜日に行われる牝馬クラシック第1弾の桜花賞(3歳・牝・GI・阪神芝1600m)。その中で特に注目を集めているのが、2歳女王ソウルスターリング(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)。2016年暮れに行われた阪神ジュベナイルFを優勝し、今年2017年の始動戦となったチューリップ賞も見事完勝し現在4連勝中とまさに勢いに乗っている。今回の桜花賞へは無敗のまま挑む形となっている。また、同馬を管理する藤沢和雄調教師には今回のレースで尾形藤吉元調教師以来となる、史上2人目となるJRA通算重賞100勝の大記録もかかっている点も見逃せない。

桜花賞注目馬

ソウルスターリング

アドマイヤミヤビ

ミスパンテール

リスグラシュー

★以下、達成間近の記録 ※4月2日時点
(騎手)
・武士沢友治騎手 ⇒ JRA通算300勝まであと1勝
・横山和生騎手 ⇒ JRA通算100勝まであと1勝
・伊藤工真騎手 ⇒ JRA通算100勝まであと2勝

(調教師)
・小崎憲調教師 ⇒ JRA通算200勝まであと2勝
・藤沢和雄調教師 ⇒ JRA通算重賞100勝まであと1勝

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ファンディーナは皐月賞へ、そして

大器の片鱗をみせるファンディーナは桜花賞を回避。牡馬クラシック戦線へ殴り込みをかける。勝利することができれば69年ぶりの快挙となる(グレード制導入以降は馬券内もなし)騎手は継続で岩田騎手。ソウルスターリングから逃げた訳ではなく、適距離や体調を考慮してのものだろう。まして高野陣営はさらに大きいとろを目標としている節もある。負かしてきた相手に疑問符が付いて回るファンディーナだが、そのスケールに期待せずにはいられない。

主役不在!? 3歳牡馬

2年後、いや1年後の今日、皐月賞候補の馬を覚えているだろうか・・・そんな不安さえ感じてしまう牡馬クラシック路線。昨年賑わいをみせた反動だろうか。牝馬にそれが集中してしまっている。ファンディーナ以下の人気は割れに割れるだろう。ファンディーナが引っ張る展開予想から馬券内に突っ込んでくる馬を探す。まるでハンデ戦のような心境だ。まだまだこれから。そう言って4月を迎えてしまった。

レイデオロ:ぶっつけ本番

スワーヴリチャード:共同通信杯勝利(ブレスジャーニー・・・)

カデナ:弥生賞勝利(終いしっかり堅実)

ペルシアンナイト:アーリントン勝利

ウィンブライト:スプリングS勝利

アウトライアーズ:スプリング2着

どうだろうか。どうなのだろうか。皐月賞の結果次第では上記の馬名がダービーの上位人気からほとんど姿を消すかもしれない。混戦だ。でもそれを楽しむことも競馬ファンならでは。クラシック開幕!




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